新ファントムがデビューしたんだって?
2021年2月13日(土)のマチネ公演で
飯田洋輔さんがファントムデビューされました!
ついに新しいファントムが誕生となりました!
待ちに待った飯田 洋輔さん(飯田兄)のファントム。
デビューして一週間後に、無事に観劇することができました。
今回は飯田兄をはじめとした、初見のキャストを中心にレポートしていきたいと思います。
2021年2月20日(土)『オペラ座の怪人』ソワレ公演のキャストをご紹介!
オペラ座の怪人:飯田 洋輔
クリスティーヌ・ダーエ:海沼 千明
ラウル・シャニュイ子爵:加藤 迪
カルロッタ・ジュディチェルリ:高居 洋子
メグ・ジリー:松尾 優
マダム・ジリー:戸田 愛子
ムッシュー・アンドレ:北澤 裕輔
ムッシュー・フィルマン:村 俊英
ウバルド・ピアンジ:永井 崇多宏
ムッシュー・レイエ:日浦 眞矩
ムッシュー・ルフェーブル:志村 要
ジョセフ・ブケー:見付 祐一
【男性アンサンブル】
高井 治
飯泉 佳一
野村 数幾
安田 楓汰
新井 克
吉田 蓮
貞松 響
【女性アンサンブル】
秋山 知子
藤原 遙香
清水 智紗子
柳 葉奈
平木 萌子
荒巻 くるみ
田中 紅音
竹下 里香
田原 真綾
三島 瑞稀
松岡 ゆめ
羽田 沙織
キャストレポート
オペラ座の怪人:飯田 洋輔さん
とにかく美声な飯田ファントム。
その歌声は、どこまでも伸びやかに美しく響きます。
飯田さんは様々な演目で何度も拝見しているのですが、
ここまでじっくり聴かせる曲を何曲も歌う演目は少ないため、
この声を堪能できるだけでも行った価値があったなと感じました。
そんな飯田ファントムは、佐野ファントムとも岩城ファントムとも全く違う印象。
2幕後半(『墓場にて』以降)の迫力が特に凄まじいのですが、
崇高な愛を感じさせる佐野ファントムや
幼い子どものように感情を爆発させてクリスティーヌを追い求める岩城ファントムとは異なり、
加藤ラウルを敵視している面が特に強く感じられました。
墓場では、火の玉がラウルに直撃しそうでヒヤヒヤ!笑
個人的には、飯田さんが演じられると、ほんの一匙のユーモアが加えられるというか…
作品全体が重くなりすぎない印象を受けることが多い気がします。
(足捌きとか…気になりがち…笑)
それはファントムもしかり。
前半は紳士的、ラストシーンは熱い印象を受けたものの、
観劇後にどっぷりその世界観に引っ張られ続ける…という感覚ではなかったように思いました。
その重くなりすぎないような感覚が、なんだか今まで観ていた『オペラ座の怪人』とは異なっており、
新世代の風のようなものを感じました。
これからどんな進化を遂げられるのか、とても楽しみです。
クリスティーヌ・ダーエ:海沼 千明さん
気になっていたものの観劇のタイミングがあわず、実は初見だった海沼クリス。
「海沼さんってこんなに歌えて声量があるの!?」
「こんなに踊れて軽やかなクリスティーヌ初めて観た!」
と、とにかく驚きっぱなしでした。
特に『マスカレード』での足の上がり具合やリフトの軽やかさには驚きでした!
なんとなく明るい雰囲気が感じられたため、
歌って踊れるディズニー系の演目が合いそうな印象を受けました!
全体的に役にどっぷり浸かっている印象を受けた海沼クリス。
わざとらしさは特に感じられないのですが、動きや感情ののせ方、表情が非常にわかりやすいです。
また、ちょっとお嬢様らしい雰囲気を持つ山本クリスと比べると、どこか身近…というか親しみやすい雰囲気も感じられました。
私自身はクリスティーヌという人物像に対して、
「どこかつかめない」「はかなさと強さをあわせ持つ」というイメージをもっていたのですが、
今回の演出変更を受け、今までより輪郭のはっきりした女性像になっているのを感じていました。
そんな演出変更の影響を強く表現しているのが、海沼クリスのようにも感じられました。