2019年6月17日(月)より、浅利慶太氏追悼公演第三弾となる
『エビータ』が開幕しました。
前回の記事に続き、その魅力溢れる楽曲と対応したストーリー、および演出についてまとめていきたいと思います。
エビータのストーリーと対応楽曲および演出まとめ
2幕
On The Balcony of the Casa Rosada/Don't Cry for Me, Argentina【カサ・ロサーダのバルコニーで/共にいてアルゼンチーナ】
1946年2月4日。ペロンは圧勝し、ついに大統領に就任した。ペロンは大統領官邸であるカサ・ロサーダのバルコニーに立ち、労働者たちに訴えかけます【On The Balcony of the Casa Rosada】。
High Flying, Adored【空を行く】
たった26歳で全ての成功を手に入れたエバ。
エバがこれまで駆け上がっていき様子と、それとは対照的に満たされない心があることを、チェが歌い上げます【High Flying, Adored】。
(ストーリーテラーであるチェが歌で語っているような形です^^)
Rainbow High【虹の如くに】
ファーストレディーとなったエバは、国際親善へと手を広げ、ヨーロッパ外遊の準備をします【Rainbow High】。
エバが歌いながら着飾っていきます。
虹のように美しく着飾り、貴族階級を見返そうとしている様子が伝わってきます。
Rainbow Tour【虹の歴訪】
1947年、エバは「虹のかけ橋」と呼んで豪華な衣装に身を包み、国際親善の旅へと出かけます【Rainbow Tour】。
スペインではエバは熱狂的に迎えらたものの、イタリアでは一般庶民からは娼婦扱いを受けます。
そして次第に疲れてきたエバ。イングランドでの冷遇を受け、怒りをあらわにします。
The Actress Hasn't Learned the Lines (You'd Like to Hear)【エバ基金プラン】
帰国したエバは「エバ基金」を設立し、金持ちや貴族から容赦なく金を取り立てます【The Actress Hasn't Learned the Lines (You'd Like to Hear)】。
And the Money Kept Rolling In【 金はでていく湯水のように】
チェが、物議を醸している(※)エヴァの慈善事業ついて語ります【And the Money Kept Rolling In】。
※エヴァは資金の再分配より労働者階級から支持を得ていたのですが、その資金は強制的に集めた献金から成り立っていたため。
ここはチェの歌声が爆発するシーン。
資金が強制的に集められていることを表すため、上流階級にいる者たちは文字通り身ぐるみ剥がされていきます…。
エバはその資金を貧しい人々にばら撒いていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=Yg-ovyF9xaM
Santa Evita【サンタ・エビータ】
エバは貧しい人々と子どもたちから「サンタ・エビータ」と崇められます【Santa Evita】。
公開通し稽古9枚目のシーン。
『レクイエム』同様に揺らめく光が美しく光ります。
A Waltz for Eva and Che【エビータとチェのワルツ】
チェは「こんなに馬鹿げた茶番をいつまで続けるつもりなのか?」と、
エバがアルゼンチンの人々を自分の目的のために利用しているとして、その行動を批判します。
エバは「か弱いこの私がどうして世界を変えられるの?」と言い返しますが、
一方で自分の体には病魔が忍び寄っており、もう長くは生きられないことを認めます【A Waltz for Eva and Che】。
She Is a Diamond【彼女はダイヤモンド】
ペロンの周囲では、エバの干渉を不快に思い政界から離すようにという反発の声が大きくなっています。
しかしペロンは、それが「エバのおかげで今日があるのだ」とエバをかばいます【She Is a Diamond】。
Dice Are Rolling【エバのソネット】
逆に病気で同情を集めればいいとエバは主張します【Dice Are Rolling/Eva's Sonnet】。
Eva's Final Broadcast【エバ最後の放送】
死期が近づいていることを察し、副大統領となることを断念するエバ。
そしてラジオを通して国民に最後の別れを告げます【Eva's Final Broadcast】。
公開稽古場写真18枚目のシーン。
Montage【エバのイリュージョン】
エヴァの脳裏に、これまでの出来事が走馬灯のようによみがえります(※)【Montage】。
舞台上に倒れるエバ。
(※)曲がこれまでのダイジェストのようになっており、出来事が走馬灯のように蘇っている様子が伝わります。
Lament【エバのラメント】
死の直前まで輝き(名声)を求め続けたというエバ。
そして33年の激しく短い人生が幕を閉じるのです【Lament】。
まとめ
エビータの2幕ストーリーと対応楽曲および演出についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
エバがのし上がっていく様子が描かれる1幕とは対照的に、
中盤から病魔に襲われていく様子が描かれる2幕。
アップテンポの曲が多く、多彩なセットが目を惹く1幕に対し、
2幕は不穏な雰囲気が漂い、静けさとともに閉じていきます。
楽曲や演出から激動の33年間の様子が鮮明に描かれているように感じます。
いよいよ開幕した『エビータ』、必見です^^
最後までお読みいただき、ありがとうございました。