2019年6月17日(月)より、浅利慶太氏追悼公演第三弾となる
『エビータ』がついに開幕しました。
16日(日)には劇団四季の公式ホームページにて公開通し稽古の様子が公開され、公開通し稽古通りの初日キャスティングとなりました。
ミュージカル『エビータ』公開通し稽古が行われました - https://t.co/wGy1OPXniM
— 劇団四季 (@shiki_jp) June 16, 2019
「浅利慶太追悼公演」第3弾『エビータ』東京公演が開幕しました - https://t.co/z4YPlWVR9E
— 劇団四季 (@shiki_jp) June 17, 2019
そして『エビータ』といえば、その楽曲も大きなポイント!
作詞:ティム・ライス&作曲:アンドリュー・ロイド=ウェバーという最強タッグなのです。
さらに、エバの心象にスポットを当てた、浅利慶太氏の巧みな演出が光ります。
今回はその魅力溢れる楽曲と対応したストーリー、および巧みな演出についてまとめていきたいと思います。
エビータのストーリーと対応楽曲および演出まとめ
1幕
Requiem for Evita/Oh What a Circus【レクイエム/こいつはサーカス】
1952年7月26日。
エバ・ペロン(エビータ)が33歳の若さでこの世を去った。
アルゼンチン中が悲しみにくれる中【Requiem for Evita】、
チェは彼らを冷ややかな目で見つめ、「あんなもの政治じゃない」と皮肉たっぷりに歌い上げます【Oh What a Circus】。
公開通し稽古の1枚目の写真のシーン。
エバの国葬が執り行われている場面です。軍人たちが運んできた棺桶を囲んで悲嘆にくれる民衆と、それを見つめるチェの姿が描かれます。
今は亡きエバの声が聞こえ、チェがエビータの生い立ちを語ります。
On This Night of a Thousand Stars(星降る今宵に)
(〜Eva, Beware of the City)
1934年。15歳のエバは生まれ故郷のナイトクラブでタンゴ歌手のマガルディと知り合います。ルンバのリズムで歌い上げるマガルデの歌は南米を感じさせます【On This Night of a Thousand Stars】。
マガルディに「ブエノスアイレスに連れて行って」と頼むエバ。
最初は断るマガルディですが、昨晩共にしたことを引き合いに出しながら迫るエバに押され、渋々承知します【Eva, Beware of the City】。
『エビータ』の稽古場の5枚目の写真のシーン。
ナイトクラブで歌うマガルディとそれを見つめるエバの姿が描かれます。
また、ブエノスアイレスに行くための掛け合いも小気味良いです。
Buenos Aires【ブエノスアイレス】
ブエノスアイレスに着いたエバ。女優として成功する夢を歌い上げます【Buenos Aires】。
公開通し稽古の3枚目の写真のシーン。
一列に並んだ男性たちの間をすり抜けながら歌い上げるエバの姿は、これから女優としてのし上がっていくという野心溢れる様子を表しているように感じられます。
Goodnight and Thank You【グッドナイト・サンキュー皆さん】
すぐにマガルディと別れたエバ。
そしてカメラマン、プロデューサー…男から男へと渡り歩き、女優へとのし上がっていく様をチェがコミカルに歌い上げ、「恋の終わりは寂しいものだ」というエバの歌が皮肉のように響きます【Goodnight and Thank You】。
ここは舞台装置がお見事!
真ん中を軸に放射線状に複数の壁がある装置。
その壁には扉ついており、マガルディが出てきます。そしてその装置が回転すると新しい扉が登場し、そこからはカメラマンが出てきて、また扉が回転すると、今度はプロデューサーが出てきて…。
回転するたびに豪華になる扉。エバが「男から男へと渡り歩いてのし上がっていく様子」が見事に表現されています。
The Lady's Got Potential【飛躍に向かって】
ラジオスターとなり、社交界にも顔を出すようになったエバ。
エバの成功とペロンが政界に進出していく様子、国内情勢などをチェが語ります【The Lady's Got Potential】。
(ストーリーテラーであるチェが歌で語っているような形です^^)
https://www.youtube.com/watch?v=rvp861ts9eI
The Art of the Possible【エリートのゲーム】
クーデターを目指すグループの内部抗争にペロンが勝ち抜いていく様子が描かれます【The Art of the Possible】。
ここの演出もとてもユニーク。
軍部の中でのお互い腹の探りあいや蹴落としあいを表すのに使われている演出が、なんと「椅子取りゲーム」!
ふんぞり返っている軍人たちですが、音楽が鳴り始めると椅子の周りをぐるぐると回り、ひとつひとつ椅子が減るのに合わせ、軍人たちもひとりひとり減っていく。そして歌のテンポもどんどん速くなってく。
凌ぎを削る様子と焦燥感が、歌と演出で見事に表現されています。
(まぁでも最後に残るのは、歌が止む前にしれっと座ったペロンなんですけどね笑。)
Charity Concert【チャリティ・コンサート】
(〜I'd Be Surprisingly Good for You)
福祉大臣となったペロンはルナ・パークスタジアムでチャリティ・コンサートを開催。その会場でエヴァとペロンは出会い【Charity Concert】、お互いの利害の一致から手を組むことになるのです【I'd Be Surprisingly Good For You】。
Another Suitcase in Another Hall【スーツケースを抱いて】
ペロンを手にしたエバは、ペロンの家にいた愛人・ミストレスを容赦なく追い出します。
そんなエバに追い出されたミストレスが歌うのがこの曲です【Another Suitcase in Another Hall】。
公開通し稽古の5枚目の写真のシーン。
ペロンの自宅にいたミストレスは、エヴァにスーツケース1つで外に投げ出されるのです…。
Peron's Latest Flame【ペロンの野心】
政権掌握に向かってとどまることを知らないペロンの野心。
事態を重くみた貴族と軍人は、ペロンの代わりにエバの前身を攻め立てます【Peron's Latest Flame】。
公開通し稽古の6枚目の写真のシーン。
貴族と軍人役のアンサンブルが入り混じり、歌い上げます。
A New Argentina【ニュー・アルゼンチーナ】
副大統領であるペロンは大統領選に出馬し、いかに選挙を勝ち抜くかをエバと話し合います。
周囲の冷たい視線を受けてアルゼンチンを手中に収めることに自信を失うペロンをエバは励まします。そして「民衆を味方に」と言って民衆を煽り、ついにファーストレディーの座をもぎ取ります【A New Argentina】。
『エビータ』の稽古場の14枚目の写真のシーン。
「ニュー・アルゼンチーナ」を叫ぶ労働者たちが一致団結していく様子が、アンサンブルの動きやエバの振る舞いから力強く伝わってくるシーンです。
※1幕ラストのこのシーンはとにかく大迫力です!
まとめ
エビータの1幕楽曲と演出についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
魅力的な楽曲が多い『エビータ』なのですが、劇団四季版の音源が古いのが難点。
そろそろ新しいバージョンが出て欲しいなと思っています(ぜひ芝チェで!笑)。
次回の記事では2幕の楽曲と演出についてまとめていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。